セント・パトリック大聖堂

ハイライン ニューヨークの元鉄道高架を再利用した公園 


The High Line 

ハイラインは、ニューヨークのマンハッタンの西側にある、かつてのニューヨーク・セントラル鉄道の支線に作られた高架の線路がまだ残された公園で、空中公園とも呼ばれ、公園の中は緑道が続きとても楽しい散歩が出来る公園です。

パリのプロムナード・プランテにヒントを得て作られ、2009年に最初のセクションがオープンして以来、ニューヨークで最も人気のあるアトラクションの1つとなっています。


上のグーグルストリートビューを確認の上、ハイラインのエレベーターがガラス製で出来ています。(23ストリートのエレベーター)


出入口(エレベーター有無)

歴史と発展

写真:https://blog.buildllc.com

放棄と保存 、1980年に最後の列車がハイラインを走りました。長年使用されていなかったため、地元住民と活動家が1999年に「Friends of the High Line」を結成し、ハイラインの保存と公共空間への転換を提唱したのが始まりでした。


1800年代半ば

ニューヨーク・セントラル鉄道が運行する路面線上の貨物列車は、マンハッタン低地に食料を運んだが、歩行者にとって危険な状況で事故が多発し、1910年までに540人以上が列車で死亡した。


1920代

列車による死者が続出したため、鉄道会社は歩行者を守るために馬に乗った警備員を雇い、その名をウェストサイド・カウボーイズと呼ばれていました。1941年に最後の乗務を終えるまで、10アベニューをパトロールし、接近する列車を警告するために赤い旗を振っていました。


https://www.thehighline.org/history

1924年には道路から線路を撤去し、高架鉄道を建設する計画につながり、ここで現在ハイラインとして使われている高架鉄道が作られたのでした。

90年代までミートパッキングエリアは昼間でも薄暗く、治安もけっして安全だと言えない雰囲気でした。


https://cargocollective.com


1930年代、道路から高架へと移り、その名をウエストサイド高架線と呼び、この路線は1934年までに全線開通し、何百万トンもの肉、乳製品、農産物を輸送していました。線路はいくつかの建物を直接貫通し、写真上:ナショナル・ビスケット・カンパニー(別名ナビスコ)のような工場(現在のチェルシーマーケット)へのアクセスを容易にしました。



設計と施工 

ジェームズ・コーナー・フィールド・オペレーションズによる設計、ディラー・スコフィディオ+レンフロによる建築、ピエト・ウドルフによる植栽デザインにより、ハイラインは都市デザイン、ランドスケープ・アーキテクチャー、園芸を統合した活気ある公共公園へと生まれ変わりました。



特徴

ハイラインには、ミートパッキング地区のガンズヴォート通りからハドソンヤード近くの34丁目まで、全長1.45マイルの小道があります。そこは誰でも歩く事が出来る遊歩道です。

ただし、週末や時間帯によっては人が多く歩いているので、突然立ち止まると後ろに歩いている人が気付かない場合等、危険なので立ち止まる際は横によって止まって下さい。


X The High Line

庭園と植栽

この公園は、在来種やその他の弾力性のある植物を含む、多様で入念に管理された植栽が栽培されていて、ニューヨーク市の公園職員によって一年中、色彩と質感を楽しむことが出来る様に管理されケアされています。



アート・インスタレーション アート・インスタレーション

ハイラインでは、パブリック・アートのインスタレーションやパフォーマンス、文化的なイベントが頻繁に開催され、ダイナミックで常に変化し続けるハイラインの性質をさらに高めています。


眺望と休憩場所(ベンチ、椅子)

ハドソン川や周辺の街並みのユニークな眺望を楽しむことができるほか、周囲をゆったりと見渡せるように設計された斬新な座席エリアもあります。



インパクト

都市の活性化に繋がったハイラインは、周辺地域の開発に拍車をかけ、新たな住宅、商業、文化プロジェクトが生まれ、ハドソン川沿いの開発の走りとなったのです。


観光とコミュニティ

ハイラインは年間数百万人が訪れる公園で、主要な観光地スポットとして、また地元の住民に愛される空間として機能しています。

都市再開発と適合再利用のモデルとなり、都市がいかにして老朽化したインフラを活気ある公共空間に変えることができるかを実証しました。


The High Line オフィシャルウェブサイト https://www.thehighline.org

ニューヨークの観光スポット https://www.add7.net




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