カッツ・デリカテッセンニューヨークならではの体験を！

1888年にマンハッタンのロウアー・イースト・サイドで創業したKatz's Delicatessen（カッツ・デリカテッセン）は、伝統的なユダヤ系デリカテッセン料理と独特の雰囲気で知られるニューヨークの名店です。

活気あふれる賑やかな雰囲気：このデリは常に多くの人で賑わい、地元客や観光客でほぼ満席です。飾り気のない、昔ながらのニューヨークの風情が漂い、職人たちが手作業で料理を仕上げる姿は、まさに「料理の劇場」や「パフォーマンス」と称されます。

世界的に有名なパストラミとコンビーフは、カッツの看板メニューとして圧倒的な人気を誇ります。カッツは、手切りでボリュームたっぷりのサンドイッチ、特に「パストラミ・オン・ライ」や「コンビーフ・オン・ライ」でその名を知られています。
肉は人工添加物を使用せず、伝統的な製法で丁寧に熟成されます（パストラミの場合は最大30日間）。その結果、豊かで奥深い風味と柔らかな食感が生まれます。

マッツォボールスープ：伝統的なユダヤの家庭料理です。

写真はグーグルローカルガイドより

ユニークなチケット制の注文システム

入店時に一人ひとりに番号付きのチケットが手渡されます。サンドイッチ、ホットドッグ、ドリンクなどを各カウンターで注文する際、店員がチケットに金額を記入。退店時にレジでチケットを提示し、合計金額を支払います。

なお、チケットを紛失すると高額な罰金が科せられる場合があるため、注意が必要です。このユニークなシステムは、カッツ・デリカテッセンの特徴の一つとして知られています。

写真はグーグルローカルガイドより

サンドイッチを注文するためにカウンターに近づくと、熟練のカーバーがスライス中のパストラミやコンビーフの小さなサンプルを差し出してくれることがあります。カーバーにチップを渡すのは、この店ならではの慣習で、感謝の気持ちとして喜ばれます。
カッツ・デリカテッセンにおける「カーバー」とは、パストラミ、コンビーフ、七面鳥などの調理済みの肉をサンドイッチ用に手作業で豪快にスライスする熟練の職人を指します。