米国: 子供と妊婦は移民ステータスに関係なく保険を受給できる

 

米国に滞在する不法移民は、限られた例外を除き、一般的にメディケイドの受給資格がありません。連邦法では、米国市民、特定の要件（多くの場合5年間の待機期間など）を満たす「適格外国人」（例：合法的な永住者＝永住権保持者、難民、亡命者）でない限り、ほとんどのメディケイド給付を受けることができません。

子供と妊婦: 米国に既に住んでいる

 19 歳未満の不法滞在の子供と妊婦は、移民ステータスに関係なく、Child Health Plus や出生前ケア保険など、州が資金提供するメディケイドのようなプログラムを受ける資格がある場合があります。

ニューヨーク州には、Child Health Plusと呼ばれる子供向けの健康保険プランがあります。

ご家族の収入状況に応じて、お子様はChildren's MedicaidまたはChild Health Plusのいずれかに加入できる場合があります。

Children's MedicaidとChild Health Plusは、州内の数十の医療機関で利用できます。 

フリーダイヤル1-800-698-4KIDS（1-800-698-4543）にお電話いただき、

チャイルド・ヘルス・プラスとチルドレンズ・メディケイドについてお問い合わせください。聴覚に障害のある方は、TTY番号1-877-898-5849にお電話ください。

米国への入国目的が出産のみである場合、ビザの取得や入国許可にはいくつかの重要なポイントがあります。

観光ビザ（B-2ビザ）での入国 出産を目的として米国に入国する場合、観光ビザ（B-2ビザ）を使用することが一般的です。ただし、以下の条件を満たす必要があります。

ビザ申請時に出産目的を正直に申告する必要があります。虚偽の申告はビザの拒否や入国拒否に繋がります。 

十分な資金証明（医療費や滞在費をカバーできること）を提示する必要があります。米国での出産は高額（数千〜数万ドル）で、医療費の支払い能力を示すことが求められます。 

米国滞在後に帰国する意思を明確に示す必要があります（例：帰国便の予約、仕事や家族の証明など）。

入国審査での注意 米国税関・国境保護局（CBP）は、入国時に出産目的を厳しく審査する場合があります。以下の点が問題視される可能性があります。

公的医療制度（例：Medicaid）の不正利用が疑われる場合。

前述したように、ニューヨーク州では不法移民でも緊急Medicaidや一部の州資金プログラムを利用可能な場合がありますが、ビザで入国する場合は自費で医療を受けることが前提です。 

出産による「出生地主義」（米国で生まれた子は自動的に米国市民権を取得）を悪用する意図が疑われる場合。

不法入国について 「不法移民」として米国に入国し、出産のみを目的とする場合、ビザなしでの入国は違法であり、強制送還や将来の入国禁止のリスクがあります。

また、不法移民として入国した場合、ニューヨーク州では前述の通り緊急Medicaidを利用可能ですが、これには収入や居住要件があり、計画的な出産旅行には適用されにくいです。

合法的な入国：適切なビザ（B-2など）を取得し、資金証明や帰国意思を明確に示せば、出産目的での入国は可能です。ただし、CBPの判断次第で入国を拒否されるリスクもあります。 

不法入国：出産だけを目的に不法入国することは違法であり、推奨されません。医療費や法的リスクも高まります。

※出産目的で米国に入国することは、適切なビザと準備があれば可能ですが、不法入国は重大な法的リスクを伴います。ニューヨーク州での出産を考えている場合、医療費の自己負担が前提であり、州のプログラム利用には制限があります。詳細な計画やビザ申請については、米国大使館や移民弁護士に相談することをお勧めします。

 

違法移民がメディケイドを受けられるケース

生命の危機に直面した場合

ただし、不法移民であっても、収入と州の居住基準を満たしていれば、生命を脅かす状況に対して緊急メディケイドを受けることができ、救急治療や出産などのサービスがカバーされます。

アメリカは各州によって異なる

一部の州では、州の資金を使って不法移民、特に子供や妊婦に追加の保険を提供していますが、これは州によって大きく異なります。例えば、カリフォルニア州は特定の不法移民にメディケイドを提供していますが、多くの州では提供していません。

ニューヨーク州では、連邦規則により、不法移民は一般的にメディケイドの全額適用を受けることができませんが、例外もあります。収入と居住要件を満たしていれば、緊急医療や出産など、生命を脅かす状況に対して緊急メディケイドを受けることができます。さらに、ニューヨーク州は州の資金を活用して、特定の不法移民に対して限定的な適用範囲を提供しています。

その他の成人：ニューヨーク州は2022年5月以降、州が負担するメディケイドの対象範囲を拡大し、所得基準（連邦貧困水準の138%まで）を満たす65歳以上の不法滞在成人を対象としています。ただし、これはすべての不法滞在成人に適用されるわけではありません。

補償内容の詳細は、収入、居住地、およびプログラムの規定によって異なります。郡によって規定が異なる場合があるため、正確な情報については、ニューヨーク州保健局または地域のメディケイド事務所にお問い合わせください。

Contact the New York State Medicaid Helpline 

Toll Free: (800) 541-2831 

Helpline Hours: Mon.-Fri. 8:00AM - 8:00 PM, Sat. 9:00AM - 1:00PM