ニューヨーク冤罪事件、無実の罪で15年間刑務所で過ごした男性

 

無罪釈放のジェフ・デスコビック(Jeff Deskovic)さん
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人間が罪を犯し、人間だけが罪を裁き、人間は償う

1989年にニューヨークで起きた強姦殺人事件の容疑者にされた当時16歳のジェフ・デスコビックさんが、無罪釈放されたニュースはニューヨークだけでなく全米に報道されました。

無罪を主張し続けていたジェフさんでしたが、15年間もの長い刑務所生活を送りました。

ジェフさんが無罪釈放され、2007年に決定したジェフさんに支払われる賠償補償金が米国で過去最高の40ミリオンという金額と発表されました。 17歳から刑務所で生活し、無罪が確定した時にはジェフンさんは32歳でした。

 

裁判中のジェフさん (www.prweb.com)

 

1989年11月15日、ニューヨーク州のウエストチェスターのピークスキルの高校生で、当時15歳の少女が放課後に写真のクラスに参加したのを最後に帰宅せず、両親は心配になって警察へ行方不明捜索届けを出しました。

11月17日の朝からピークスキルの警察は行方不明になった少女の捜索を開始。 警察犬が全裸の遺体を発見し、遺体は強姦され殴られた跡があり、また絞殺された跡があった。

調査の結果、遺体は行方不明中の少女と判明、遺体の近くには少女の洋服とカセットテープ・プレイヤーが置いてあった。

警察は捜査を続けた経過で、少女殺害の有力な容疑者として少年のジェフ・デスコビックに目をつけたのでした。

その理由はジェフ(16)が少女が殺された日の翌日に遅刻して登校した事。 そしてジェフが容疑者だと決めつけたもう1つの理由は、少女が殺害された事をジェフに告げるとジェフは動揺し、過度に取り乱した態度だったからと言われている。

 

 

また被害者の遺体から容疑者の精液が発見されており、DNA鑑定した結果がジェフのDNAとは不一致だったにも関わらず、この時点でもまだジェフさんは容疑者扱いされ続けた。

警察は1989年12月と翌年1月に計8回の尋問をジェフにしている。 ジェフは自分が無罪である証明をするには自分自身でこの事件の犯人を探そうと調べ始めた。

1990年1月、警察はジェフにポリグラフ検査を受ける事に承諾を求め、ジェフはそれに応じた。

ジェフはその時、ポリグラフ検査を受ければ真相がはっきりすると信じて、ポリグラフ検査を快く受ける事にした。

He believed that, if cleared, he could continue to help police with their investigation.

ポリグラフ検査とは?

呼吸・脈拍・血圧など複数の生理現象を、電気的または物理的なシグナルとして同時に計測・記録する装置である。

俗に「嘘発見器」、つまり被験者の返答が真実かうそかを判定することを目的とする装置を指すと考えられているが、後述するように正確ではなく、多くの国では裁判で証拠としては認められない。(ウィキペディアより)

ジェフがポリグラフ検査を受けた場所は、地元保安官事務所の役員が運営する民間のポリグラフ検査所で、検査は小さな一室で行われ、弁護士も両親も同席していませんでした。

検査は約6時間にも及び、その間でジェフが口に出来たのはコーヒー1杯だけだったとのちに伝えられた。

繰り返される検査の結果が警察側の思い通りにならず、捜査官も苛立ちを覚えていた。 ジェフが犯人だという証拠をまだつかめず、ポリグラフ検査は3セッション続けられ捜査官は執拗にジェフを問いただしたと言う。

 

裁判の様子、ネクタイをしている男性がジェフさん

 

裁判で、ジェフを担当した捜査官が、取り調べのために使用したポリグラフ検査中に被告人ジェフが容疑を認め、ジェフは怒りを抑える事が出来ずにクラスメートの口を押え窒息させた。と自供した。と法廷で話した。

続けて捜査官はその時の様子を”ポリグラフ検査が終わろうとした時、被告人ジェフは机の上で体を丸め泣き出した。と供述書を読み上げた。

1991年7月、ジェフは有罪判決を受け刑務所へ投獄されるが、ジェフは無罪を主張。

2006年1月上訴、ジェフの無罪を支援する団体が動き始め、最新のDNA検査での再検査をニューヨーク州DNAバンクへ要請した。

2006年9月、つきあっていた彼女の妹を絞殺した罪で、刑務所に服役中のスティーブ・カニンガムのDNAと1989年11月15日、ニューヨーク州のウエストチェスターのピークスキルの高校生が強姦殺害された被害者の遺体に付着していた精液からのDNAとが一致した。

真犯人はスティーブ・カニンガムだと確信、スティーブは1989年に少女を殺害以後も何食わぬ顔で生活をしていた。

無実の罪で15年間の長い投獄生活で失った時間、青春を踏みにじられたジェフ、その賠償金が支払われる事となった。 それは当然の事だと世間は警察の適当な捜査に疑いの目を向けた。

2015年7月の時点で、ジェフさんへ支払われる賠償金は、日本円で約50億円。

 

 

ジェフさんは法律を専攻し、2016年9月からニューヨークにあるPace University Law School に在籍、子供の頃からの夢だった弁護士になる為の勉強をしている。 この他には、書籍を出版したり、公演活動や自分と同じ様な冤罪で苦しむ人を助けるための団体を設立して活動している。

米国には時効がない。
https://dramanavi.net/column/2008/03/post-93.php 

 

 

 

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